―石井登志子さんに聞きました―
Q.どうしてスウェーデンの児童文学を翻訳しようと思われたのですか?
A.スウェーデン語が好きだからでしょうか。
スウェーデン語を学んでいる時、子どもたちもちょうど学校や幼稚園で本や絵本を読んでもらって
いたので、どんどん児童書にはまっていきました。
エルサ・ベスコフの絵本や、リンドグレーンの作品などは、当時(1970年代)も今も、子どもたち
に人気があり、リンドグレーンさんが94歳で亡くなられましたが、「おもしろ荘の子どもたち」「川
のほとりのおもしろ荘」などを約した後、彼女にお目にかかることができました。
作品のすばらしさと同じほどすばらしい方でした。(1994年に)
どうしてという質問には、やはり、いい作品がたくさんあるから。とお答えいたします。
Q.スウェーデンでお好きな場所や、翻訳された作品ゆかりの地がございましたら、
教えて下さい。
A.Oland(エーランド)は、偕成社刊“いたずらアントン”シリーズ『チビ台風アントンがやってきた』
『がんこおじいちゃんとこりないアントン』 『アントンは菓子食い怪じゅう』の舞台となったところ
です。
バルト海に浮かぶエーランド島。本土とは6kmあまりの橋でむすばれています。空が広く、夏は
花も多く、美しい島です。石灰岩でできた元は立派な城が廃墟となって残っており、夏にはコン
サートがひらかれたりするそうです。その廃墟がとても印象的で、すばらしいのです。
Q.翻訳する上で日頃から心がけていること、注意していること等ございましたら教えて下さい。
A.スウェーデンの自然、人々などを心に描きながら。
―石井登志子さんプロフィール―
1944年生まれ。同志社大学英文科卒業。スウェーデンのルンド大学でスウェーデン語を学ぶ。
ベスコフやリンドグレーンの作品など、北欧の文学作品を多数翻訳。『おもしろ荘のリサベット』(岩波書店)、
『夕明かりの国』(徳間書店)、『おりこうなアニカ』(福音館書店)など訳書多数。京都市在住。